風疹予防接種vaccine of rubella

風疹とは

 風疹とはウイルス感染の一種で日本では「三日はしか」としても知られています。 今回の風疹流行は、風疹患者さんの全数報告が始まってから最悪のペースで患者数が増加しています。 特に、妊婦さんの夫世代である20~40歳代の男性患者さんが最多で、妊婦さんへの風疹感染が心配されています。 妊娠初期に妊婦が感染した場合の先天性風疹症候群が大きな問題となります。効果的な治療法は無く、ワクチンによる予防が最も重要です。

先天性風疹症候群

妊婦の妊娠初期の感染は胎児に先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。 妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、90%の胎児に様々な影響を及ぼします。 この先天性風疹症候群の典型的な三大症状は、心奇形・難聴・白内障で、11週~16週までの感染では10~20%に発生します。

接種対象者

  • 妊婦(抗体陰性又は抵抗体価のものに限る)の夫、子供及びその他の同居家族
  • 10代広範から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高いもの)
  • 産褥早期の女性

のうち明らかに風疹にかかったことがある、 予防接種を受けたことがある、 又は抗体陰性もしくは抵抗体価でないと確認ができたもの、を除いたものに対して、 任意での予防接種を受けることをお勧めします。

「風しんの既往の記憶はあてにならないことが多く,流行時に罹患した人以外はワクチン接種をすることが望ましい。 抗体陽性の人にワクチン接種をしたとしても特別な副反応は起こらず,抗体価の低い人においては追加免疫効果がある。」 (予防接種ガイドライン 財団法人 予防接種リサーチセンターより抜粋)

風疹ワクチン接種の注意点

妊娠中は風疹ワクチンの接種はできません。

授乳中の接種は問題ありません。

風疹ワクチンを接種後は2ヶ月間の避妊期間を必要とします。妊娠希望の方は妊娠の計画を2ヶ月だけ待って風疹ワクチンを受けてください。

風疹の免疫検査も可能です。(自費になります)

皮下注射部位に、局所的に腫脹や疼痛を起こすことがありますが、数日で軽快します。

風疹ワクチンは予約制です。窓口もしくは電話にて申し込みください。

Shiroyama-koen Suzuki Clinic城山公園すずきクリニック

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